LTEサービスが,いよいよ世界の主要地域で開始される。
市場の高い成長が期待されることから,関連メーカーの動きが活発だ。
次世代のプラットフォームの主導権争いが,早くも始まっている。
連載
モバイルの将来担う「LTE」, 端末開発に二つの壁
目次
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第5回:すぐ分かるLTE
LTEの下り回線では,OFDMAと呼ばれる信号多重方式を採用しました。W-CDMAは5MHz幅の搬送波に複数ユーザーの信号を拡散させているため,5MHz幅でしか周波数帯域幅を拡張できないという課題がありました。OFDMAを採用したことで周波数帯域幅の拡大に柔軟に対応できるようになったのが最大の特徴で…
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第4回:周波数が問題に
ハードウエア・プラットフォームを握るためのもう一つのカギが,マルチバンドである。LTE端末では,多数の周波数帯(バンド)での送受信に対応することが求められる。
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第3回:競争のカギは「マルチ」にあり
LTE端末のハードウエア・プラットフォーム争奪戦を制する上で,重要なカギとなるもの。それが,「マルチモード」,そして「マルチバンド」である(図4)。
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第2回:プラットフォームが主役に
LTE対応の音声端末やデータ通信カード市場が高い成長を期待できることから,関連する半導体や部品を手掛ける企業の取り組みが活発化している。LTE 端末のコアとなる,通信制御回路部やRF回路部の各要素部品を手掛ける企業などだ。いわゆる,「携帯端末のハードウエア・プラットフォーム」企業である。
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第1回:様々な業種が動向を注目
「今年12月から開始するLTEは,下りで最大75Mビット/秒と高速だ。端末とネットワークを組み合わせた,新たなサービスを生み出せる」(NTTドコモ 代表取締役社長の山田隆持氏)。