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HOMEエネルギー蓄エネ時代の到来 > 第2回:日本の4地域で大規模な実証試験,各地の特徴を探る

蓄エネ時代の到来

第2回:日本の4地域で大規模な実証試験,各地の特徴を探る

  • 狩集 浩志=日経エレクトロニクス
  • 2010/10/28 18:00
  • 1/3ページ

 中国の天津エコシティ(Sino-Singapore Tianjin Eco-City)や,UAE(アラブ首長国連邦)のマスダール・シティ,韓国の済州島でのスマートグリッド実証試験など,世界で「スマートシティ」の建設が始まろうとしている。日本でも経済産業省が,地域での大規模実証を目指した大型プロジェクト「次世代エネルギー・社会システム実証地域」を開始する。2010年8月に,神奈川県横浜市と愛知県豊田市,京都府けいはんな学研都市,福岡県北九州市の4地域が選定された。

 具体的には,横浜市が「横浜スマートシティプロジェクト」,豊田市が「『家庭・コミュニティ型』低炭素都市構築実証プロジェクトマスタープラン」,京都府が「けいはんなエコシティ」,北九州市が「北九州スマートコミュニティ」を実施する。

 このうち,横浜市のプロジェクトには,アクセンチュアや東京ガス,東京電力,東芝,日産自動車,パナソニック,明電舎などが事業主体として参画している。対象地域のCO2排出量を2014年度までに2005年比で約64kトンの削減を目標に掲げている。これは対象地域のCO2排出量を2005年比で20~30%削減することになる。

 2014年度までに4000世帯にHEMS(home energy management system)を導入することを目指す(図1)。まずは東京電力の社宅や東京ガスが新築する集合住宅をはじめ,参加企業の社宅から導入を開始するという。このほか,容量10kWh程度の家庭用蓄電池を約500台(2011年度に1台,2012年度に約100台,2013年度に約300台,2014年度に約100台)設置する。

図1 横浜市のプロジェクト概要(マスタープランより抜粋)
[画像のクリックで拡大表示]

 横浜市は対象地域に27MWの太陽光発電を導入し,対象世帯のエネルギー消費量の約5.8%を賄う予定である。そのため,系統安定化のために10kWh~300kWh程度の系統用蓄電池を2011年度に1台,2012年度に約3台,2013年度に約5台,2014年度に約5台設置するという。

 電気自動車(EV)は,2014年度までに対象地域で約2000台になる見込み。このうち,クルマから家やビルなどに放電が可能な車載電池を搭載するEVを日産自動車が開発し,2012年度から2014年度にかけて約20台を実証試験用に導入する。

家庭とクルマを統合制御

 豊田市のプロジェクトは,エナリスやKDDI,サークルKサンクス,シャープ,中部電力,デンソー,東芝,東邦ガス,トヨタ自動車,豊田自動織機,トヨタすまいるライフ,豊田通商,トヨタホーム,ドリームインキュベータ,名古屋鉄道,富士通,三菱重工業,三菱商事,ローソンが参加する。

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