米国発の金融危機の影響を受け,自動車各社が減産に走ったり中小企業の資金繰りが悪化したりと,設備投資意欲が国内外を問わず急激に冷え込んできた。日本工作機械工業会によれば,2008年10月の工作機械受注額(速報値)は810億円。これは,前年同月比で実に40.4%減,2002年1月以来となる6年 9カ月ぶりの大きな落ち込みだ。工作機械分野に猛烈な逆風が吹き荒れる中,今回の「第24回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2008)」(2008年10月30日~11月4日)は開催された*1

*1 出展者数は,JIMTOF 2006を44社も上回る829社。特に,海外メーカーの出展が増えた。具体的には,海外メーカーなどの出展規模はJIMTOF 2006では161小間だったが,今回は272小間と,7割増だった。