電子ペーパーが普及期に入った。Amazon.comの参入で電子ブック端末の市場が急拡大したことが,起爆剤となった。電子ブックの盛り上がりによって,本のコンテンツを好きなときにダウンロードして読むという,読書の新しい楽しみ方が広がりつつある。電子ペーパーの可能性は,電子ブック用途だけに限らない。電子ペーパーを応用することで,“紙とペン”とは違った形で,全く新しいコミュニケーションが生まれる可能性もある。本連載では,こうした電子ペーパーの新たな応用の可能性と,それを形にしていくための課題を議論する。(2009/7/29)