日経エレクトロニクス

「シンプルで速い」技術が勝ち残る,それがEthernetと光ファイバ通信

要素技術編:ネットワーク

加藤 雅浩
2009/04/24 00:00
印刷用ページ
 

 日本のFTTH(fiber to the home)加入者数は,2008年6月に1300万を突破した。その加入者は,100Mビット/秒と高速な最大データ伝送速度でインターネットにアクセスすることができ,IP電話やIPTVのサービスも利用できる。また,無線LANを使うことで,家のどこからでも,駅や空港,ホテルといったスポットからもインターネットに高速アクセスできるようになった。

 こうしたブロードバンド/ワイヤレス環境を支えるデータ通信技術の中核は,光ファイバ通信とEthernetである。いずれも,ほぼ40年前の1970年代初頭に登場した技術だ(図1)。ここでは両技術を中心に,データ通信技術の40年の歴史を振り返ってみる。

図1 主なデータ通信サービスと技術の変遷
[画像のクリックで拡大表示]

電話からデータへ,ATMからIPへ

 光ファイバの発明は1970年のこと。それから10年以上をかけて,各国の通信事業者は,電話回線を束ねる長距離・大容量の幹線網として光ファイバを埋設していった。日本でいえば1985年に,北海道の旭川から鹿児島まで全長約3400kmの光ファイバ伝送路「日本縦貫ルート」が完成した。

 ちょうどそのころ,企業ではワークステーションやパソコンなどコンピュータの導入が急速に進みつつあった。通信の自由化もこの年だ。これに伴い,企業のネットワーク化が加速した。

 企業のネットワーク化は大きく二つの方向で進んだ。一つは,企業のオフィス内やフロア内をネットワーク化するLAN(local area network)である。ここで使われたのがEthernetだ。1973年に米Xerox Corp.のPARC(Palo Alto Research Center)で生まれたEthernetは,その10年後の1983年にIEEE802委員会が策定した最初の標準規格「10BASE5」からLANによく使われるようになった。10BASE5は同軸ケーブルを使用し,その多くが黄色の被覆を採用していたため,「イエロー・ケーブル」がLANの代名詞となった。

コメントする
コメントに関する諸注意(必ずお読みください)
※コメントの掲載は編集部がマニュアルで行っておりますので、即時には反映されません。

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経エレクトロニクス・ニュースは月~金曜日配信の無料メールサービスです

NE編集部からひとこと

センサとICTの活用動向をまとめた書籍「スマートセンシング」を発行しました。


●日経エレクトロニクス
 定期購読者向けサービスのお知らせ

「定期購読者限定サービス」は、「日経エレクトロニクス」を定期購読いただいている読者の方が、雑誌の記事をブラウザで閲覧いただけるサービスです。
詳しくはこちらをご覧ください。


なお、ご利用に際して「日経BP書店マイデータ」への登録が必要です。
登録方法については、こちらをご覧ください。

バックナンバー

●日経エレクトロニクス
 発行サイクル変更のお知らせ

「日経エレクトロニクス」は、2015年2月号(1月20日発行)
より、発行サイクルを隔週刊から、月刊(1年12冊、3年36冊
/毎月20日発行)に改めました。

購読のご案内

毎月20日発行(年12冊)
年間購読料(税込み)
  • 1年(12冊) 16,800円
  • 3年(36冊) 33,600円
  • 一部売価格(税込み) 1,800円
日経エレクトロニクス定期購読キャンペーン