第2回:MIMO時代の到来に向け,アンテナ技術が大きく飛躍(1)

 【図3 約1/7波長,または約1/14波長のアンテナをメタマテリアルで実現】 NETGEAR社が2008年1月に発売した無線LANアクセス・ポイント「WNDR3300」とUSB型アダプタの基板,およびアンテナ素子。アクセス・ポイントの基板には,2.4GHz帯専用アンテナ素子が2個,2.4GHz帯/5GHz帯向けアンテナ素子が6個の計8個のアンテナ(赤丸)が基板の周辺に向きを変えて配置されている(a)。アンテナ素子の長さは2.4GHz帯と5GHz帯のいずれでも約1/7波長,または約1/14波長と小さい。アンテナ素子はプリント基板に埋め込まれているが,内部は細長いサブ・エレメントが数本,立体的に配置された複雑な構成になっている(b)。サブ・エレメントの構成はアンテナ素子ごとに違う。Rayspan社によれば,USB型アダプタではアンテナのセル・ユニットは1個だけしか使っていない。一方で,アンテナとRFトランシーバを接続するカプラ(点線白丸)が一体となってメタマテリアルの構成になっているという。(c)の写真はRayspan社の提供。
【図3 約1/7波長,または約1/14波長のアンテナをメタマテリアルで実現】 NETGEAR社が2008年1月に発売した無線LANアクセス・ポイント「WNDR3300」とUSB型アダプタの基板,およびアンテナ素子。アクセス・ポイントの基板には,2.4GHz帯専用アンテナ素子が2個,2.4GHz帯/5GHz帯向けアンテナ素子が6個の計8個のアンテナ(赤丸)が基板の周辺に向きを変えて配置されている(a)。アンテナ素子の長さは2.4GHz帯と5GHz帯のいずれでも約1/7波長,または約1/14波長と小さい。アンテナ素子はプリント基板に埋め込まれているが,内部は細長いサブ・エレメントが数本,立体的に配置された複雑な構成になっている(b)。サブ・エレメントの構成はアンテナ素子ごとに違う。Rayspan社によれば,USB型アダプタではアンテナのセル・ユニットは1個だけしか使っていない。一方で,アンテナとRFトランシーバを接続するカプラ(点線白丸)が一体となってメタマテリアルの構成になっているという。(c)の写真はRayspan社の提供。

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