デモ機を正面から撮影。
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デモ機を側面から撮影。
デモ機を側面から撮影。
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展示していた電磁サスペンションの構造図。
展示していた電磁サスペンションの構造図。
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 ショーワは,アクティブ制御が可能となる電磁サスペンションの試作品を「第39回東京モーターショー」(一般公開日:2005年10月22日~11月6日)に出展した。これまで社内で研究を進めてきたが,初めて展示会で公開した。制御技術次第では,スプリングを要らなくすることも可能という。

 同社が出展していた電磁サスペンションは,回転モータとボールねじを組み合わせたアクチュエータ・ユニットを内蔵。このアクチュエータ・ユニットにより,減衰力を調整するセミアクティブ制御や,ダンパをあらかじめ上下動させることでロール制御やブレーキ時の沈み込み制御を行うアクティブ制御が可能となる。「運転する人や状況が多様化すると,減衰力を調整できるセミアクティブ制御だけでも十分な付加価値になる」(同社の説明員)と見ている。

 サスペンション単体としての検証だけにとどまらず,ホンダのミニバン「ステップワゴン」に取り付けて走行データを取得するといった実験も行っているという。デモでは,減衰力を調整することでダンパの動く速度が変わる様子を示していた。