トヨタ自動車は東京モーターショーで、レクサス「LF-A」に搭載するV型10気筒エンジンのコンセプトモデルを公開した。正確な排気量や出力はまだ発表していないが、排気量5.0L以下で、最高出力500ps(373kW)以上。バンク角は72度で、LF-Aはこのエンジンをフロントに搭載する。
V10とした理由の一つが、なるべくエンジン長を抑えて搭載位置を後ろ側としたいため。エンジンの大きさもV8程度に抑えたことにより、重いエンジンを前軸よりも後ろに搭載できた。同時にレクサスならではの滑らかさも求められるため、V12程度にトルク変動の少ないV10を選択した。振れ回り振動を抑えるようマウントなどを改良するという。
電磁バルブを採用するという噂もあったが、重量物が上に乗ってしまうため採用は見送った。あくまで従来技術を磨き上げることで、高い出力を目指すという。LF-Aの開発担当者も、「飛び道具は使わずに、直球ど真ん中で勝負する」と語っている。ちなみに、会場に設置したスクリーンでは走行中の音を聴くことができる。