地図上にレストランの位置をアイコン表示
地図上にレストランの位置をアイコン表示
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 ゼンリンデータコムは,電子地図とインターネット上のブログやニュースの情報を連携するソフトウエアを,千葉市の幕張メッセで開催中の「東京モーターショー」に参考出展した。

 同ソフトは,インターネットから情報を収集する検索ソフトと,収集した情報を地図上に表示するソフトから成る。今回出展したソフトでは,レストランに関する情報を検索対象としていた。まず,インターネット上で公開されているブログやニュースの文字情報を定期的に収集して,その中から自然言語解析によりレストランに関する情報を抽出する。その上で,住所や電話番号,郵便番号などから,レストランのおおよその位置を判定する。レストランで提供している料理の種類や,「おいしい」「安い」といった文字列も同様に抽出しデータベース化する。

 こうして収集した情報を,カーナビなどで使われている電子地図上に丸印のアイコンでプロットし,店名を表示する。ユーザーがアイコンをクリックするとWWWブラウザを開き,情報収集元のブログやニュースを表示する仕組みになっている。また,「イタリア料理の店だけ」「おいしい店だけ」「安い店だけ」といった条件を設定して絞り込み検索をすることも可能だ。

 現在のところ,同ソフトの商用化の計画は未定としているが,「ブログによる口コミ情報などを元に,どの地域に話題の店が集まっているかを知ることができるなど,従来にない形での情報提供ができる。また抽出条件を変更するだけで,レストラン以外の情報収集にも応用できる」(同社 取締役の出口貴嗣氏)と同ソフトの可能性を捉えている。