図1 トリビュート・ハイブリッドの外観
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図2 トリビュート・ハイブリッドのエンジン
図2 トリビュート・ハイブリッドのエンジン
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図3 トリビュート・ハイブリッドのNi-MH2次電池。三洋電機製。
図3 トリビュート・ハイブリッドのNi-MH2次電池。三洋電機製。
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 マツダは第39回東京モーターショー(一般公開日:2005年10月22日~11月6日)で、「トリビュート・ハイブリッド」を「近々商品化する」(井巻久一社長)と発表した。日本では発売せず、米国のみでの商品化となる。マツダがハイブリッド車を商品化するのは初めて。

 トリビュート・ハイブリッドの基本的なメカニズムは、すでに米Ford社が2004年秋から商品化している「Escape Hybrid」と共通で、アトキンソンサイクルを採用した排気量2.3Lの直列4気筒「MZR」エンジンと、出力70kWの交流同期モータを組み合わせる。

 米国基準だが、高速走行で32%、市街地走行では74%燃費を向上させている。ちなみに市街地走行での燃費は33マイル/ガロン(14km/L)。

 ハイブリッド機構はアイシン・エイ・ダブリュ製で、遊星歯車機構によりエンジンとモータの駆動力配分を変えて変速する。この考え方そのものはトヨタ自動車の「プリウス」「ハリアーハイブリッド」などと同じだが、軸の配置などが異なり「プリウスよりもコンパクトに仕上がっている」(マツダの説明員)という。

 Escape Hybridと同じくFord社のカンサスシティ工場で生産するが、価格は未公表。Escape Hybridの場合、ベース車両より価格は7500ドル程度高くなっており、トリビュートも同程度の価格差になると見られる。