ダイハツ工業は、カジュアルなデザインの軽自動車「ESSE(エッセ)」を東京モーターショー(一般公開日:2005年10月22日~11月6日)に出展すると発表した。ESSEは、ESSENCE(本質)を語源としており、軽自動車の本質であるEco、Simple&Smart、Easyを追求した。

図1◎「ESSE(エッセ)」。

 ESSEは、新開発の直列3気筒エンジン「TOPAZ KF」を採用することで、燃費向上や排出ガスのクリーン化を図った。排気量は0.66Lで、最高出力が43kW(58PS)、最大トルクが65N・m。アルミニウム合金製シリンダブロックの採用、樹脂部品の多用によって、エンジン本体は従来エンジン比で約25%軽量化した。また、ピストンの表面加工、低張力ピストンリング、軸受の改良により摩擦損失を減らし、実用域のトルクを約5%向上させた。この結果、従来エンジン比で燃費は約10%低減できたという。

 環境面では、インテリジェント触媒の性能を高めた「スーパーインテリジェント触媒」や、燃焼状態を最適化して始動時の排出ガスを低減する「触媒早期活性化システム」を採用した。これらにより、平成17年度基準排出ガス75%低減レベル相当を達成した。

 全長3395×全幅1475×全高1470mmで、ホイールベースは2390mm。車内は4人乗り。外観は、安定感のある台形フォルムを基本としたデザインとした。また、死角の少ないフロントや高い見切り位のフードなどを備え「出かけたくなる、運転しやすい」ための機能性を持たせたという。 

図2◎リアビュー。

図3◎内装は樹脂で覆われていない部分もあるが、ボディ色と色をそろえた。