登壇した富士通 公共・地域営業グループVP 兼 ヘルスケアビジネス推進統括部長の佐藤秀暢氏
登壇した富士通 公共・地域営業グループVP 兼 ヘルスケアビジネス推進統括部長の佐藤秀暢氏
[画像のクリックで拡大表示]
同社の電子カルテシステムの経緯
同社の電子カルテシステムの経緯
[画像のクリックで拡大表示]

 富士通は2015年7月13日、東京都内で記者会見を開催し、大規模医療機関(300床以上)向けの新たな電子カルテシステム「FUJITSUヘルスケアソリューション HOPE LifeMark-HX」を同日から販売すると発表した。同社が従来の電子カルテシステムで提供してきた機能を継承しつつ、開発言語やデータベースを含むすべてのシステム構造を一新。クラウドサービスへの移行が容易なWebアプリケーションへと刷新した。

 富士通は会見で、医療・介護・健康分野における情報を活用しやすい形で集約・統合したヘルスケアICT基盤「Healthcare Information Suite」の実現を目指すと宣言。今回の電子カルテシステムは、その第1ステップと位置付ける。今後、クリニック向け電子カルテシステムや介護支援システム、健診システムなどを順次投入していくことで、データ活用基盤の完成を図るとした。

 今回、電子カルテシステムに蓄積された情報の活用範囲を拡大するため、Business Intelligenceツール(BIツール)を標準装備した新しいデータウエアハウスも提供。これにより、容易な操作で複雑なデータ抽出・分析が可能となり、医療の質向上や病院経営に役立てることができるとしている。2018年度までに250本の販売を目指す。

 今回の電子カルテシステムは、2015年7月15~17日に東京ビッグサイトで開催される「国際モダンホスピタルショウ2015」に出展する。