会場でデモを披露。リストバンドに筋電センサーを実装した
会場でデモを披露。リストバンドに筋電センサーを実装した
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小型・薄型なのが特徴
小型・薄型なのが特徴
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 小型センサーを体に装着するだけで、筋電を手軽に測れる手法を村田製作所が開発した。ジェスチャーによる機器操作やパワーアシストなどの身体機能支援、フィットネスなどの用途を想定している。「MEDTEC Japan 2015」(2015年4月22~24日、東京ビッグサイト)で披露した。

 同センサーは金属電極を3つ備え、筋肉細胞の活動電位を差動方式で測定する。筋電の電位/周波数はそれぞれ数mV/80~数百Hz。この電位/周波数が心電などとは異なる性質を利用し、筋電以外の生体信号を測定結果から除去するフィルタリング機能を実装。筋電を高精度に測定できるようにした。

 15mm×27mm×4.0mm(厚さ)と小型・薄型なのが特徴だ。従来の筋電センサーは厚さが10mmを超えるようなものが多く、身体に装着しにくかったという。

 展示会場では、試作したセンサーをリストバンドに装着し、腕に巻き付けて腕や手の動きをとらえるデモを見せた。あらかじめ装着者の動きのパターンを学習させておき、腕を動かすと、手の動きなどを含むバーチャル映像をリアルタイムに表示するものだ。