ソシオネクストは、皮下脂肪や筋肉の量(厚さ)をリアルタイムに可視化できるモバイル超音波生体センサー「viewphii(ビューフィー)」を開発。「MEDTEC Japan 2015」(2015年4月22~24日、東京ビッグサイト)で初披露した。
撮影画像をクラウドに保存し、トレーニング効果などをチェックするフィットネス/ヘルスケアサービスに向ける。機器メーカーなどと連携し、フィットネスクラブなどの事業者向けに「2016年春までに発売することを目指す」(ソシオネクスト)。
半導体のノウハウ生かす
ソシオネクストは、富士通セミコンダクターとパナソニックのシステムLSI事業を統合し、2015年3月に始動した半導体メーカー。「我々は半導体チップのベンダーではなく、ソリューションベンダーとなることを目指しており、今回の展示ではそれを具現化した」(ソシオネクスト)という。
viewphiiは重さ170gと軽量の可搬型センサー。疾病診断に使う超音波診断装置のプローブと同様、体表に軽く押し当ててなでるようにして使う。測定データはBluetooth経由でタブレット端末などに送信。皮下脂肪や筋肉の量をリアルタイムに画像化することが可能だ。半導体メーカーとしての強みを生かし、「小振幅信号の扱いやアナログ回路、デジタル信号処理などのノウハウを生かして小型化を実現した」(ソシオネクスト)。