システムの構成。本体(右側のディスプレー)とフォースプレート(右下)、オプションのカメラ(左手)から成る。
システムの構成。本体(右側のディスプレー)とフォースプレート(右下)、オプションのカメラ(左手)から成る。
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説明員に「ファンクショナルリーチ」を測定してもらった
説明員に「ファンクショナルリーチ」を測定してもらった
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 パナソニック エコソリューションズ社は、病院や介護施設向けのリハビリナビゲーションシステム「デジタルミラー」を「次世代ヘルスケア展」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス、2014年10月29~31日)に出展した。介護予防に向けた運動訓練や手術後のリハビリにおいて、自分の姿勢や動きを映像や数値で可視化したり、過去の測定データと比較したりできる。

 このシステムは、本体(ハーフミラー付き42型液晶ディスプレー)と、バランス計(フォースプレート)から成る。ハーフミラー付き液晶ディスプレーでは、映像を見ながらトレーニングしたり、自分の姿勢や動作をミラーで確認できる。フォースプレートはひずみゲージで重心などを測る装置で、立った姿勢で測る立位バランス計と、座った姿勢で測る座位バランス計の2種類を用意。オプションとして、横からの動作を撮影するカメラを提供する。

 「ストレッチ」「筋力」などのトレーニングメニューに加えて、リハビリの評価に使う「両眼片足立ち」「ファンクショナルリーチ(バランス能力検査)」「重心軌跡長」などの測定メニューを用意した。フォースプレート上で姿勢を取ったり動作を行うだけで、これらの項目を手軽に測定して結果を保存できる。データを個人ごとに保存することで、過去と現在の測定結果をグラフや画像で比較することが可能だ。

 第1弾品を2012年、第2弾品を2013年に発売した。既に、通所介護(デイサービス)施設や病院などへの導入実績があり、通所介護施設が過半を占めるという。今回出展したのは第2弾品で、本体とバランス計2種のセット価格は281万円(税抜)。

■変更履歴
最終段落で触れている導入実績について、パナソニックからの申し入れを受けて記事初出時の内容を一部修正しました。本文は修正済みです。