パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子
[画像のクリックで拡大表示]
登壇した秦氏(左)と藤岡氏(右)
登壇した秦氏(左)と藤岡氏(右)
[画像のクリックで拡大表示]
「日経デジタルヘルスmall」をオープン!
「日経デジタルヘルスmall」をオープン!
[画像のクリックで拡大表示]

 2014年10月29日にパシフィコ横浜で開幕した「次世代ヘルスケア展」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)では連日、「ニーズ・シーズ発表会」が開催される。医療従事者や介護事業者、自治体、アカデミア、企業が集い、多彩なニーズとシーズを発表するイベントである。

 その皮切りとなる10月29日、ヘルスケア・医療分野のシーズやニーズ、そのマッチングのあり方を論じるセッション「間違いだらけのシーズ・ニーズマッチング」が開かれた。日経デジタルヘルス編集長の小谷卓也がモデレータを務め、パネリストとして、ミレニアムパートナーズ 代表取締役パートナー(ケアネット 共同創業者)の秦充洋氏と、経済産業省 商務情報政策局 ヘルスケア産業課 課長補佐の藤岡雅美氏が登壇した。

 秦氏は多くの企業のコンサルティングに関わってきたことに加え、医療従事者向けの情報提供などを手掛けるケアネットの共同創業者でもある。藤岡氏は行政の立場で、ヘルスケア産業創出に向けて、「次世代ヘルスケア産業協議会」などの取り組みを主導している。

 最初のトピックは、デジタルヘルス分野で注目できるトレンドについて。秦氏が指摘したのは、(1)人々の行動変容につながるようなサービス創出への期待、(2)通信やデータ解析のコスト低減によるビジネスモデルの変化、(3)誰がヘルスケアへの支出をまかなうのかという観点からの保険者への期待、である。藤岡氏は(3)の重要性に同調するとともに、地域ごとのニーズの違いを踏まえた地域密着型ヘルスケアサービス、行政が支援する形での信頼性の高いサービスの創出、などの重要性に触れた。