運転手の生体データを活用
運転手の生体データを活用
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 東京大学発のベンチャー企業であるジースポートと、自動車のパワートレーン向けモデルベース・ソリューションなどを手掛けるAZAPAは、運転手の生体データを用いたクルマの協調制御技術を共同で開発する(pdf形式のリリース)。

 共同開発する技術では、生体センシング機能を搭載したウエアラブル端末などを用いて運転手のストレス状態をセンシングし、運転行動や車両データと同調したデータとしてサーバーに集積する。そしてこのデータを、運転手のストレス状態による判断力低下や視野減退を補完する協調制御に生かす。

 ジースポートは、人体や運動のメカニズムを測定および可視化する独自技術に強みを持つ。2012年からはレースドライバーの生理指標がレース中にどのように変化するかを計測し、ストレス状態を定量化する手法の研究を東京大学と共同で進めている(関連記事)。この知見を、AZAPAが持つクルマの協調制御技術と組み合わせることで、運転手の安全性を高める新たなシステムを開発するとしている。

 両社は今回の技術に関する展示を「人とくるまのテクノロジー展2014」(2014年5月21~23日、パシフィコ横浜)で行う。