「パソコンの処理能力は登場から飛躍的に性能向上をしたが、まだ我々はコンピューターのためのプログラミングやコンピューターに合わせた操作を強いられている。人のように学習し、周囲を認識するコンピューターを実現し、コンピューターに我々を理解させるためには“感覚器”を用意する必要がある」(senior vice president, general manager of the Perceptual Computing Group, Mooly Eden氏)。
米Intel社は2014年1月6日、世界最大規模の家電見本市「2014 International CES」(2014年1月7日~10日)の前日に開催した記者説明会においてこう宣言した。同社は今後、「RealSense」というブランド名で、同社製のプロセサを採用するパソコンやタブレット端末などに向けて“感覚器”とも呼べるハードウエアやソフトウエアを用意していくという。
その第1弾として発表したのが、“目”に相当するもので、かねて開発を公表してきた3次元深度センサーと2次元カメラを統合したカメラ・モジュール「RealSense 3D camera」。1080pの映像と3次元深度画像を同時に取得できる。指の動きレベルのジェスチャー認識ができるという。
このモジュールを搭載した製品の出荷は、2014年後半の初めに台湾Acer社、台湾ASUSTeK Computer社、米Dell社、富士通、米Hewlett-Packerd社、中国Lenovo社およびNECが始めるとした。
なお、“耳”については、既にいくつかのパソコンメーカーが米Nuance Communications社の音声認識ソフト「Dragon Assistant」を搭載し始めており、今後拡大していくと紹介した。