5.7型ディスプレイを搭載した「GALAXY Note 3」
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新型「Sペン」で「AIR COMMAND」UIを実現
新型「Sペン」で「AIR COMMAND」UIを実現
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1.63型画面を搭載するウェアラブル・デバイス「GALAXY Gear」
1.63型画面を搭載するウェアラブル・デバイス「GALAXY Gear」
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Sペンによる入力にも対応した、10.1型タブレット「GALAXY Note 10.1 2014 Edition」
Sペンによる入力にも対応した、10.1型タブレット「GALAXY Note 10.1 2014 Edition」
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 韓国Samsung Electronics社はドイツ・ベルリンで開催されているエレクトロニクス・ショー「IFA2013」に合わせて、現地時間の2013年9月4日に「GALAXY」シリーズの新製品発表会を市内のイベント・ホールで開催した。

 今回発表された製品は5.7型の大型タッチパネル・ディスプレイを搭載する「GALAXY Note 3」の他、GALAXYシリーズのスマートフォンやタブレットと連携する腕時計型デバイス「GALAXY Gear」、並びに10.1型タブレット「GALAXY Note 10.1」の最新モデル「2014 Edition」だ。

 なお今回発表された3製品すべてがグローバル・モデルとなり、2013年9月25日から順次世界各地域で販売を開始する。「GALAXY Note 3」と「GALAXY Gear」については、「日本市場への導入も計画されている」(Samsung Electronics社 Marketing TeamのDavid Park氏)モデルだという。


クオリティにこだわった“ファブレット”「GALAXY Note 3」


 「GALAXY Note 3」は同シリーズの第3弾となる5.7型“ファブレット”。150Mビット/秒の通信速度に対応するLTE(Cat.4)モデル、3Gモデルが計画されており、プロセサはLTEモデルが2.3GHz/クアッドコア、3Gモデルが1.9GHz/オクタコア。

 画面は5.7型のフルHD解像度で、有機ELを採用。専用スタイラス「Sペン」での操作により、画面をタッチしてスクラップ・ブックや手描きの文字入力などができることが同シリーズの特徴。本機ではさらにスタイラスに設けられたボタンをクリックすると表示される新UI「AIR COMMAND」から、各種機能へダイレクト・アクセスを実現した。5.7型の大画面を活かした「マルチウィンド」機能も備えている。

 OSはAndroid 4.3を採用。主記憶メモリは3Gバイト、内蔵ストレージは容量は32G/16Gバイトを選択可能。外部ストレージはmicroSDを採用する。

 カメラ性能も高められており、動画は4Kと1080/60pフルHD撮影に対応した点が特徴。オーディオ再生機能についても、CDを超える192kHz/24bitの音質を備えるWAV形式/FLAC形式の“ハイレゾ・ファイル”が再生できることから、映像・音楽の再生クオリティーにこだわった点についてもアピールする。

 上質へのこだわりは本体のデザインにも生かされた。背面にはテクスチャと質感にこだわったというラバー加工を施し、カラー・バリエーションはブラック/ピンク/ホワイトの3色を揃える。さらに本体背面に装着可能な着せ替えカバーなどアクセサリーも数多く揃える。


ウェアラブルな“スマートウォッチ”デバイス「GALAXY Gear」


 サムスンのGALAXYシリーズから、対応する製品とBluetoothでペアリングして、スマートフォン・タブレットとの連携機能が利用できる腕時計型のウェアラブル・デバイス「GALAXY Gear」も発表された。

 メタル素材を核とした本体に、バンドは樹脂素材を組み合わせる。バンドの色など、異なるカラー・バリエーションが楽しめ、本体のデザイン性にもこだわった。Samsung MobileのPresident兼CEOであるJk Shin氏は「ファッションとしても楽しめるギア」と胸を張る。

 ディスプレイは1.63型のSuper AMOLED。解像度が320×320画素で画素密度は278ppi。ディスプレイ部は曲面ではなく、ほぼフラットな形状だ。800MHzのシングルコア・プロセサを搭載する。主記憶メモリは512Mバイト、内蔵ストレージは4Gバイト。

 Bluetooth 4.0とNFCに対応。GALAXY Note 3、GALAXY Note 10.1 2014 Editionの他、GALAXY Note II、GALAXY S4/SIIIの各端末とペアリングして、スマートフォンにかかってきた電話を受けて通話したり、メールやSMSのチェックなどができる。電話が着信した際は、本体を装着した手元を耳にかざすだけで受話できる独自機能も備える。

 本体にはオリジナルの音楽再生やゲーム、ユーティリティーなどのアプリが内蔵されている。バンドの所にはカメラが内蔵されており、アプリを使って日常のシーンを手軽に記録できる「MEMOGRAPHER」機能の使い勝手をアピールする。カメラ・ユニットは190万画素で、動画撮影・再生は最大720pに対応する。


各スペックを高めた10.1型タブレット「GALAXY Note 10.1 2014 Edition」

 10.1型タブレットの最新バージョンとなる「GALAXY Note 10.1 2014 Edition」も発表された。今回のイベントではLTE(Cat.4)、並びに3G・Wi-Fi版が紹介された。

 LTE版には2.3GHzクアッド・コア、3G・Wi-Fi版には1.9GHzオクタ・コアのCPUがそれぞれ搭載される。Android OSは最新の4.3。主記憶メモリは3Gバイトで、内蔵ストレージは64/32/16Gバイトの3種類をラインナップ。外部ストレージにはmicroSDカードが利用できる。本体に内蔵する2次電池は8220mAhと、大容量を実現した。

 画面の解像度は前機種のWXGA(1280x800画素)からWQXGA(2560×1600画素)Super Clear LCDにスペック・アップを図った。大画面を手軽に操作できるよう、GALAXY Note 3と同じ「AIR COMMAND」UIや、2画面によるマルチタスク対応の「マルチウィンド」機能も備える。

 カメラ・ユニットはメインが800万画素、サブが200万画素。動画は最大1080/60p対応で、オーディオは最大192kHz/24bitのハイレゾ・ファイルが再生可能だ。

 本体サイズは厚さが7.9mmとスリム。本体の質量はLTEモデルが545g、3G/Wi-Fiモデルが535gと非常に軽量となっている。本体背面はGALAXY Note 3と同じくラバー加工が施されており、ホワイトとブラックの2色展開でデザイン性の高さをアピールしていく。