鉄道総合技術研究所が2013年8月29~30日に開催した研究所公開イベント「鉄道総研技術フォーラム2013」についてレポートします。
鉄道総研技術フォーラム2013
鉄道総合技術研究所が2013年8月29~30日に研究所を公開
目次
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【鉄道総研技術フォーラム】車体取り付け型の軌道検測装置にレーザでレールを自動追尾する仕組み
鉄道総合技術研究所は、2013年5月からJR東日本京浜東北線の電車に取り付けて実稼働試験を開始した軌道検測ユニット(車体装架型軌道検測装置)を「鉄道総研技術フォーラム2013」(2013年8月29~30日)で展示した。同装置は車両走行中にレールにレーザを当てて、摩耗や変形を測定するもの。精度の高い…
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【鉄道総研技術フォーラム】古い鉄橋にコンクリート板を合体させ延命させる技術
鉄道総合技術研究所は、明治時代からの古い鉄橋(鋼鉄道橋)の枕木部分をコンクリート床版で置き換えて延命させる技術を「鉄道総研技術フォーラム2013」(2013年8月29~30日)で展示した。架け替えるよりも少ないコストで設備を数十年維持できる。
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【鉄道総研技術フォーラム】パンタグラフにプラズマ・アクチュエータなどを取り付けて空力音を低減
鉄道総合技術研究所は、パンタグラフの舟体(架線に接する部品)にプラズマ・アクチュエータなどを取り付けて、空力音を低減させる研究について「鉄道総研技術フォーラム2013」(2013年8月29~30日)で展示した。舟体周りの空気の流れを制御し、カルマン渦の発生を抑制することによって音の発生を抑える。パ…
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【鉄道総研技術フォーラム】氷点下でも弾性を維持するゴム製パッドを開発
鉄道総合技術研究所は、エチレン・プロピレン・ゴム(EPDM)またはスチレン・ブタジエン・ゴム(SBR)をそれぞれ発泡させることにより、氷点下の低温でも弾性を維持する軌道パッドを開発した。軌道パッドはレールの直下に入れるゴムのシートで、レール締結装置に伝わる衝撃を弱めたり、レール周囲の地面に振動が伝…
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【鉄道総研技術フォーラム】におい評価手法により新造電車のにおいを低減
鉄道総合技術研究所は、トイレなどの旅客設備から生じるにおいの発生源や原因物質を評価する研究について、「鉄道総研技術フォーラム2013」(2013年8月29~30日)で展示した。空気中やトイレ床面などに存在するにおい物質を集めてガスクロマトグラフで分析する「化学分析」、空気中や床面に存在する細菌など…
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【鉄道総研技術フォーラム】高架構造物の監視センサに振動発電を利用
鉄道総合技術研究所は、「鉄道総研技術フォーラム2013」(2013年8月29~30日)において、高架構造物の状態監視システムの一環として鋼桁の振動から電力を得る仕組みを展示した。鋼桁に圧電素子を貼り付け、列車通過時に生じる振動によって発電し、これをコンデンサなどに蓄える。蓄えた電力は、状態監視シス…