UltrabookやスリムノートPCを推進、春には画期的タブレットも

写真6●東芝の説明会の会場に展示された東芝の最新PC製品
写真6●東芝の説明会の会場に展示された東芝の最新PC製品
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 説明会の会場には東芝製の最新PC製品を並べていた(写真6)。

 PC製品について深串氏は2012年を振り返り、「Ultrabookの市場構成比アップ」「タブレットの急速な伸長」「Windows 8登場」という大きな3つのトレンドを挙げた(写真7)。

 ノートPC市場におけるUltrabookの構成比について、2012年初頭には2%未満だったが、2012年末には6%近くにまで上昇(写真8)。東芝も「R631/R632シリーズ」や世界初の「21:9」横長ディスプレイ搭載モデルなど、Ultrabookを積極的に投入してきた。タブレットについても、日本初の7.7型有機EL搭載「AT570」を始めとするREGZA Tabletをラインナップ。Windows 8の発売に合わせて、 コンバーチブル型の「R822」や、スタンダードなノートPCとしてタッチに対応する「T642」などを相次いで投入した。

写真7●2012年のトレンドは「Ultrabook」「タブレット」「Windows 8」
写真7●2012年のトレンドは「Ultrabook」「タブレット」「Windows 8」
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写真8●ノートPC市場におけるUltrabookの構成比が上昇
写真8●ノートPC市場におけるUltrabookの構成比が上昇
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 この流れを受けて、東芝は2013年もUltrabookや薄型ノートPC、タブレット製品のラインナップをさらに強化するという(写真9)。ディスプレイとしては、高精細液晶を搭載。PC製品ではタッチ操作にも積極的に対応する(写真10)。また、タブレットについてはブラウジングやSNSといった「見るだけ」の用途以外にも、よりクリエイティブな用途に対応する。さらに、プライベートとビジネスの両方で活用できるものを投入するという。

写真9●2013年も東芝はUltrabookや薄型ノートPC、タブレットに注力する
写真9●2013年も東芝はUltrabookや薄型ノートPC、タブレットに注力する
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写真10●高精細液晶に注力、PCのタッチ操作にも積極的に対応する
写真10●高精細液晶に注力、PCのタッチ操作にも積極的に対応する
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 なお、Ultrabookはインテルの商標で、厚さやバッテリ駆動時間など様々な規格がある。そこで東芝は、Ultrabookの規格に適合しないPCも含め、「スリムスタンダードノートPC」というカテゴリを社内で定義しているという。これにより、純粋なUltrabookだけでなく、Ultrabookではない薄型ノートPCも合わせてラインナップを強化していくという考えを示した。

 さらに深串氏は質疑応答において、まだ正式発表はできないと前置きしつつも、2013年春に画期的なタブレット製品を発表予定であることを明らかにした。そのキーワードのひとつは「手書き」であるとのことだ。