ドイツPorsche社は、プラグインハイブリッド車(PHEV)のコンセプト「Panamera Sport Turismo concept study」を「パリモーターショー2012」に出展した(図1、2、3)。同社のこれまでのハイブリッド車と基本的な構成は同じとしつつ、モータの出力を高めて電池の容量を増やし、充電できるようにした。
5ドアで4座のスポーツハッチバックのハイブリッド車(HEV)「Panamera S Hybrid」の構成を踏襲する(Tech-On!関連記事)。前にエンジンと乾式クラッチ、モータ、8速自動変速機を置くパラレル方式で、プロペラシャフトを介して後輪に駆動力を伝える。クラッチでエンジンとモータを切り離せる。
モータの最大出力は70kW、S Hybridは47kWだった。エンジンはS Hybridと同様に排気量3.0LでV型6気筒のスーパーチャージャ付きガソリンエンジンを搭載する。エンジンの最大出力は245kWで、これも同じ。モータとエンジンを合わせたシステムの最大出力は306kWになる。
S HybridはNi-MH2次電池を使っていたが、PHEVではLiイオン2次電池にした。電力容量は9.4kWhで、EV走行距離は約30km。S-Hybridは2km程度だった。燃費は3.5L/100km(28.6km/L)、CO2排出量は82g/km。