日立製作所は東京モーターショーで、画像認識機能を強化した単眼カメラを出展した。

 同社は現在、日産自動車の「シーマ」向けに、30万画素のモノクロCCDカメラを提供している。同カメラは、車線を画像認識することでステアリング操作を支援する、車線逸脱警報システム「レーンキープサポートシステム」に使われている。

 今回出展した次期単眼カメラは、画素数は30万ながらモニクロからカラーに変更したほか、画像認識機能としては四つを追加した。これまでの車線認識機能に加えて、フロントウインドーの雨滴検知、車外の明るさ検知、フロントウインドーの曇り検知、夜間の対向車検知機能を備える。
 
 例えば、雨滴を検知するとワイパが稼動し、車外が暗いと判断すればライトを自動的に点灯させる。フロントウインドーが曇っている時はエアコンでフロントウインドーにエアーを吹きかけて即座に視界を確保する。また、夜間に対向車のライトを検知すれば、自車のハイビームの明るさを抑える。

図◎多機能化したCCDカメラ。1台で5機能を備える。
図◎多機能化したCCDカメラ。1台で5機能を備える。
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