韓国Hyundai Motor社は、第39回東京モーターショーでコンセプトカー「neos-3」を発表した。米国で人気上昇中のCUV(Crossover Utility Vehicle)で、SUVの走行性能に乗用車のような内装を組み合わせた。排気量4.6L・V型8気筒エンジンに6速自動変速機を搭載するという。同社の市販車では、韓国で展開している高級セダン「Equus」でV8エンジンを搭載している。neos-3のV8エンジンは同社が独自に新開発したという。


図1◎コンセプトカー「neos-3」。大型ガラスルーフを採用した。

 ボディサイズは全長4980×全幅1960×全高1675mmで、ホイールベースが2985mm。荷室兼用の3列目シートを採用し、乗車定員は6人。フロントからリアにかけて紡錘形のボディラインとし、サイドからリアの空気の流れを考慮したデザインとしたことで、空力性能を向上した。

 配光可変式ヘッドランプを採用し、歩行者認知を支援するナイトビジョンシステムの赤外線カメラをヘッドランプに統合した。グリルには、プリクラッシュセンサと車間距離制御用のミリ波レーダ、左右の視界確認用の前方カメラを搭載した。ドアミラーは、通常のサイド確認用ミラーのほかに前方と下方を確認するミラーも備える。

 センターコンソールには、ナビゲーションやオーディオ、空調などを操作する集中コントロールスイッチを装備した。インパネのセンターには11インチ型ワイドの大型ディスプレーを配置したほか、運転席の前には格納式のヘッド・アップ・ディスプレイを装備し、ナイトビジョンやバックカメラの映像を表示する。フロントシートのヘッドレスト後部には、2列目の乗員用ディスプレイを組み込んだ。


図2◎サイドビュー


図3◎リアビュー


図4◎インパネ。センターコンソールにはトラックボール型の集中コントロールスイッチを装備した。
 


図5◎センターコンソールが後席まで伸び、2列目も独立シートとした。フロントシートのヘッドレスト後ろにあるディスプレイでは、オーディオの操作画面やテレビを映し、センターコンソールの集中コントロールスイッチで操作する。
 


図6◎3列目シートは2席で取り外し可能。
 
図7◎取り外した3列目シートは2列目シートの下に収納する。センターコンソールは2列目シートの背もたれまで。

【お詫びと訂正】記事初出時、「同社の市販車ではV8エンジン搭載モデルはまだない」としてましたが、韓国で展開している高級セダン「Equus」に搭載していました。お詫びして訂正いたします。