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リアル言えない大事

残心

“開発の鉄人”がこっそり教える虎の巻 #061

  • 多喜 義彦=システム・インテグレーション 代表取締役
  • 2015/08/05 00:00
  • 1/3ページ
イラスト:ニシハラダイタロウ
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 残心(ざんしん)とは、日本の武道や芸道において使われる言葉である。私は剣道をしていたので、この言葉を知っているし、よく使ったものだ。相手の面を打った(他に小手や胴、突きなどを打突すること)後、それで終わることなく気を抜かないことである。

 ホッとした瞬間、相手が反撃するかもしれないし、こちらもまだ技を仕掛けるチャンスもある。要するに、一つの動作(打突)のその後も気を抜かずに備えること、そう教えられたのだ。

 もう剣道をすることはないが、社会人になった今でも、残心は私の心根に沁みついている。そして、何事に付け、知らず知らずに残心をしている時がある。

 例えば、クライアントに提案をした後、もっといいアイデアがあったのではないかと思うことがあるし、出掛ける時の支度をした後、もう一度、くどいように身支度を確かめる。簡単なことでは、お客様をお見送りするとき、相手が見えなくなるまでお見送りするのも、私にとっては残心なのだ。

 要するに、日常的な所作の中に、これでお終いということはなく、常にその次に何があるか、そんなことを考えているのである。

 そして最近、開発だからこそ、この残心が必要ではないかと思うようになったのだ。

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