ペットの健康を管理
ペットの健康を管理
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 韓国の大手通信キャリアが2015年に入って力を入れている事業の1つに、「伴侶動物(ペット)」市場の開拓がある。各社が提供するIPTV(インターネット経由で視聴する有料放送)には、ペット専用のテレビチャンネルやラジオチャンネルがある。家族が出かけ、ペットだけが家に残されることが多い韓国の事情に合わせて、“ペットのストレスを軽減する”内容となっている。2015年3月には、韓国Samsung Electronics社が英国のドッグショーで犬のための“スマートホーム”として、約370万円の「ドリームドッグハウス」を出展して話題を集めた(ITproの関連記事)。

 韓国では日本とは異なり、全国どのマンションでも、犬や猫などのペットを飼うことが基本的に許されている。少子化の影響で、ペットを子供代わりに大事に育てる人も増加中だ。

 韓国愛犬協会の統計によれば、犬や猫を飼っている世帯は2014年末時点で全世帯の約20%。そしてペットを飼っている人の多くにとって、悩みの種はペットの「肥満」であるという。

 ソウルに住んでいると、犬を散歩させている人をあまり見かけない。一戸建てよりもマンションが多いため、マンションの団地内をちょっと歩かせるぐらいだ。月に何回かは犬のためのプールやテーマパークに連れて行って遊ばせる飼い主もいるが、韓国愛犬協会によれば、韓国のペット(犬・猫)の3割は肥満で健康管理が必要な状態という。