スマホのホームボタンは、初期画面に戻るためのボタンを意味する。だが、物理的なキーを備えた製品のホームボタンとは、指を置く基本位置を知らせる突起が付いたキーのことだ。パソコンのキーボードで言えば「F」と「J」、ガラケーやガラホのテンキーでは「5」がそれにあたる。

 普段はほとんど意識しないが、人間の触覚と動作の連動は驚異的だ。ホームボタンとなるキーに突起が付いているおかげで、ガラケーをポケットに入れたまま簡単なテキストならスラスラと入力できる人も少なくない。

 SHF31ではテンキーに加えて、キーパッドにノートパソコンのタッチパッドと同じような機能が付いている。このキーパッド上で指を滑らせると、画面のポインタがそれに合わせて動くのだ。Azoteq社のタッチセンサー制御IC「IQS550」がその処理を担当する。Azoteq社のWebサイトによると、同社は南アフリカに本社を置き、タッチセンサー制御ICに加えて、LED照明制御ICも手掛けているという。

AQUOS K SHF31を分解したところ
AQUOS K SHF31を分解したところ
リアパネルやリアカバー下部のオレンジ色のリングは、防水構造の一部となる樹脂パッキン
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メイン基板(PCB#1)のキーパッド側
メイン基板(PCB#1)のキーパッド側
キーパッドの下に20個のLEDを配置する。この面がタッチパネルになっており、ひし形パターンがタッチパネルのセンシング部と思われる
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