みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。

 昨年に続き、今年も香川県は高松市の中心地で開催された「サンポート高松トライアスロン 瀬戸内国際体育祭」に出場して参りました。市庁舎やら国税局やら高等裁判所やらが立ち並ぶ高松市のメーンストリートを駆け抜ける、日本では珍しい文字通りのシティレースであります。

今回で6回目となる「高トラ」。年々運営が洗練されていきます。

 この大会の面白いところはディスクローズにあります。参加選手やボランティアの方々の総数はもちろんのこと、経費に関してもキッチリ開示しているのです。チェックインした際に配布される立派な資料に目を通すと、昨年の事業収支が明示されています。

 1人当たりの大会費用は実に10万998円! トライアスロンの運営にはともかくカネがかかると言われますが、1人当たり10万超とは……。東京のど真ん中を封鎖して行われるあの東京マラソンでさえ、1人当たりのコストは約5万円ですからね。

 トライアスロンはスイム、バイク、ランと3種目のコースを設営するのでカネがかかる上に、参加人数は競技の性質上マラソンほど多くできませんから、どうしても1人当たりのコストは上がってしまう。

 コスト10万超の高トラの参加費は1人2万3000円です。出場する選手は、出るだけで8万円近い“大儲け”という事になります。選手はマジメに走らんとバチが当たります。この巨額の費用を賄うのは、協賛、後援、協力企業(これちょっとずつ違うのです)になるのですが、ナショナルクライアントがドカンと持つのではなく、300もの地元企業が集まって出しているのです。

とはいえドカンと出す企業も必要です。大会実行委員長の灘波博司氏は香川トヨペットの社長さん。このエリアで、なんと水素自動車MIRAIのバックオーダーを20台以上も抱えているそうです。

 さらには一口1000円の個人献金も受け付けていて、これも結構な数字になるのだとか。大会全体に何とも言えぬ“一体感”と”温もり”を感じるのは、こうしたところもあるのでしょう。

しかし私のリザルトは惨憺たるもので、とてもこちらで開示することができません。毎日飲み歩いてばかりだからなぁ……。いや面目ない。

 とまれ、楽しい大会でした。来年も(もう少し練習して)また来ます! 高松のみなさま。よろしくお願いします。

私がこの大会に出るキッカケを作ってくれた大会エヴァンジェリストの梅田智子さん@二児の母。元気な方です。
大会本部用の車両として、MIRAIがスイスイ走っていました。実車は初めて見たのですが、思ったよりも大きく立派なクルマでした。現段階では生産台数は1日3台と聞きますから、デリバリーはいつになることやら。