宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2015年3月15日、日欧協力で2016年度打ち上げ予定の水星探査機「ベピコロンボ」の日本側担当探査機「水星磁気圏探査機(MMO:Mercury Magnetospheric Orbiter)」を、神奈川県相模原市のJAXA宇宙科学研究所で報道公開した(図1~3)。MMOは、欧州宇宙機関(ESA)が担当する「水星表面探査機(MPO:Mercury Planetary Orbiter)」と結合され、2016年度に南米仏領ギアナのギアナ宇宙センターから「アリアン5」ロケットで打ち上げられる予定。水星到着は2024年で、MMOは主に水星の磁気圏を、MPOは水星本体をそれぞれ1年にわたって観測する。

図1●水星周回軌道で観測を行うMMO想像図
図1●水星周回軌道で観測を行うMMO想像図
画像:JAXA
図2●公開された日本側担当の水星磁気圏探査機「MMO」
日欧協力で2016年度打ち上げ予定の水星探査機「ベピコロンボ」に搭載する探査機。側面は太陽光を反射するための鏡面仕上げとなっている。
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図3●さほど大きな探査機ではないMMO
人との対比で大きさが分かる。ESAのMPOは質量1150kgと、MMOの約5倍の規模がある。
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