第一作の好評を受けて、その続編として先日上映された映画「テルマエ・ロマエII」。ご覧になったかたはお分かりと思うが、日本人同様、古代ローマ人も風呂好きだった。もしこの頃にお風呂対応スマートフォン(スマホ)が存在していたら、残された遺跡からは、レンガほど大きいかも知れないが、人々が置き忘れたスマホがゴロゴロ見つかるのではないだろうか…。

 スマホにとって、お風呂の環境は過酷だ。水浸しなのは当たり前。高温高湿度にさらされ続け、シャンプーや入浴剤などの化学製品が付着する。

 もともとスマホは熱に対してデリケートな電子部品の塊である。筆者は熱設計の専門家ではないが、それをお風呂で使えるようにするためには、非常にハードルの高い設計が求められたと推測している。その推測を裏付けるため、今回は富士通の防水スマホ最新機種「ARROWS NX(NTT docomo F-02G)」を分解してみた。以下、その防水や放熱構造についてご報告したい。

ARROWS NX(NTT docomo F-02G)の外観
ARROWS NX(NTT docomo F-02G)の外観
周縁は8角形のユニークな形状
裏面に記載された情報
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