品質の明日
目次
-
クルマの品質、IoTでサプライチェーン全体のトレースを
東工大名誉教授 長田氏に聞く(上)
日本の製造業は品質を重視する経営で高いグローバル競争力を実現してきた。こうした日本の品質関連の取り組みを支援してきたのが「デミング賞」で知られる日本科学技術連盟(以下、日科技連)。企業・組織が品質に関する事例発表を行う日科技連主催の「クオリティフォーラム」(2016年11月21、22日)に先立ち、日…
-
IoT・自動運転時代のソフトウエア開発
筆者は「実証的ソフトウエア工学」という研究分野に取り組んでいる。ソフトウエア開発に関する理論や技術、手法を実際の製品開発に適用し、その効果や限界を確かめることを重視する研究分野である。この取り組みの中で、多くのソフトウエア開発の現場を見たり、開発に携わる技術者と議論したりする。そこでよく耳にするのが…
-
人工知能はクルマの“守護神”になる
トヨタ自動車・先進技術開発カンパニーのプレジデント、伊勢清貴氏に聞く(下)
戦後、日本の製造業は品質を重視する経営を推進し、高いグローバル競争力を実現して飛躍してきた。こうした日本の品質関連の取り組みを一貫して支えてきたのが「デミング賞」で知られる日本科学技術連盟(以下、日科技連)だ。日科技連では「第102回 品質管理シンポジウム」(2015年6月2~4日)を「感動と安心の…
-
トヨタが考えるクルマの未来
トヨタ自動車・先進技術開発カンパニーのプレジデント、伊勢清貴氏に聞く(上)
戦後、日本の製造業は品質を重視する経営を推進し、高いグローバル競争力を実現して飛躍してきた。こうした日本の品質関連の取り組みを一貫して支えてきたのが「デミング賞」で知られる日本科学技術連盟(以下、日科技連)だ。日科技連では「第102回 品質管理シンポジウム」(2015年6月2~4日)を「感動と安心の…
-
料理をおいしくする「魔法の粉」が世界で普及した理由
味の素・イノベーション研究所長の加藤敏久氏に聞く
戦後、日本の製造業は品質を重視する経営を推進し、高いグローバル競争力を実現して飛躍してきた。こうした日本の品質関連の取り組みを一貫して支えてきたのが「デミング賞」で知られる日本科学技術連盟(以下、日科技連)だ。日科技連では「第102回 品質管理シンポジウム」(2015年6月2~4日)を「感動と安心の…
-
安全・安心を大前提に市場ごとの品質を追求
アサヒグループホールディングス代表取締役副社長川面克行氏に聞く
ビールは人の口に入るものなので、徹底的に安全でなければならないというのが第一義です。特に食品の場合は、安全・安心という最低限のことができてなければやっていけません。市場でお客さまに認めてもらえるようになるには、その安全・安心を確保した上で、そこからさらに突出した”これはいいよね”と思ってもらえる価値…
-
危ないものを安全にするのではなく、安全なものを高性能に
エリーパワー代表取締役社長 吉田博一氏に聞く
安全はものづくり企業にとって当たり前の話であって、皆で考えなくてはならないものです。我々は、リチウムイオン2次電池(LIB)を開発・製造していますが、私がこの事業を始めたのは、蓄電というものが必ず、これからの世の中を変えることになるだろうと考えたからです。
-
製造業があってこそ国が栄える
東レ顧問の田中千秋氏に聞く(下)
日経テクノロジーオンラインでは、日科技連が主催する「第101回記念 品質管理シンポジウム」(2015年12月3~5日)が開催されるに当たり、日本の品質管理に携わってきたキーパーソンのインタビュー記事を掲載する。今回は東レの元副社長で現顧問の田中千秋氏のインタビュー(下)をお届けする。(聞き手は山崎良…
-
揺らぐ「日本品質」、再興のカギは“連携力”にあり
東レ顧問の田中千秋氏に聞く(上)
日経テクノロジーオンラインでは、日科技連が主催する「第101回記念 品質管理シンポジウム」(2015年12月3~5日)が開催されるに当たり、日本の品質管理に携わってきたキーパーソンのインタビュー記事を掲載する。今回は東レの元副社長で現顧問の田中千秋氏のインタビュー(上)をお届けする。(聞き手は山崎良…
-
QFDトレーニング方法の進化
これからのものづくりにおける品質保証と価値保証(下)
品質機能展開(QFD :quality function deployment)は、開発製品に対する顧客の要求を分析し、これを設計仕様に変換することで高品質な製品を効率的に開発する優れた手法である。製品の企画段階をはじめとして新製品開発のさまざまな段階において活用できる。QFDの提唱から50年強が経…
-
マネジャーのための業務の見える化とQFD
これからのものづくりにおける品質保証と価値保証(中)
前回紹介した「第3世代のQFD」の大きな特徴の1つとして、他の管理・改善手法とQFDとの結合があげられました。今回紹介するQFDの取り組みは、第3世代のQFDを7つの目的に分類した「e7-QFD」の1つである「業務改善のためのQFD(Job Function QFD)」の中でも、特に業務機能展開を軸…
-
他の手法と融合した7つのQFD
これからのものづくりにおける品質保証と価値保証(上)
「QFDとは何か」を簡潔に説明するのは非常に難しいのですが、筆者なりに表現すると「新製品開発における品質保証を目的とした方法論」となります。具体的には、開発に関連する情報(例えば、顧客の要求や保証すべき製品の品質特性、関連する部品や素材の品質特性、工程での管理項目など)の関連を意識しながら、整理整頓…
-
不具合情報を収集・蓄積するだけでは使えない
構造化知識によって再利用性を高め、トラブル未然防止につなげる
-
これから求められる第3の力「目標創造力」
理想追求型QCストーリー(下)
前回は、未来を起点としたバックキャスティングの思考アプローチに基づく「理想追求型QCストーリー」と呼ぶ新たな手法を、実際の製品開発事例を交えて紹介しました。私はこれを問題解決のための新たな手法としても位置付けています。今回は、従来の「問題解決」との比較を通して、理想追求型QCストーリーの新規性を考え…
-
強い新製品を生み出す「バックキャスティング」
理想追求型QCストーリー(中)
第1回では、「バックキャスティング」という新しい思考アプローチを紹介しました。バックキャスティングの特徴は、「未来」を起点とし、未来から逆算して「現在」を考えることにあります(図1)。一方、フォアキャスティングの発想は「いま」を起点にするため、企業が保有するシーズを活かして新たな価値を生み出そうと…
-
不具合の解決にとらわれない未来起点のアプローチ
理想追求型QCストーリー(上)
今の私のモチベーションの源となっている書籍があります。それは、妹尾堅一郎氏が書かれた「技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか―画期的な新製品が惨敗する理由」(ダイヤモンド社)です。これを読んだ時、大きな衝撃を受け、なんとかしたいという思いを強くしました。開発部門も企画部門も、営業や生産など各部門…
-
ビッグデータ時代のものづくり品質革新
デンソーにおけるデータサイエンス教育の実際
近年、各方面から注目を集めているビッグデータだが、現状はシステム的な側面だけが先行し、企業にとって投資に見合った成果を引き出しているかは疑問である。これは、ビッグデータの解析者である「データサイエンティスト」と呼ばれる人材が育っていないからだと言える。
-
自動車産業を持続させるために「大切な3つのこと」とは?
トヨタ自動車名誉会長の豊田章一郎氏の思い
「私が半世紀以上にわたって関わってきた自動車産業が持続可能な成長を果たすために、大切だと思っていることは3つある」──。2015年6月5日、トヨタ自動車名誉会長の豊田章一郎氏は、日本科学技術連盟が主催した「第100回記念 品質管理シンポジウム」に登壇してこう語った。その大切な3つとは、[1]イノベ…
-
グローバル競争に勝つための「お客様目線」の品質
トヨタ自動車技監/日本科学技術連盟理事長の佐々木眞一氏に聞く(下)
日経テクノロジーオンラインでは、日科技連が主催する「第100回記念 品質管理シンポジウム」(2015年6月5~6日)が開催されるに当たり、日本の品質管理に携わってきたキーパーソンのインタビュー記事を掲載する。今回はトヨタ自動車の技監で、日科技連の理事長である佐々木眞一氏のインタビュー(下)をお届けす…
-
あうんの呼吸を科学的に分解、目的と価値観を共有
トヨタ自動車技監/日本科学技術連盟理事長の佐々木眞一氏に聞く(上)
日経テクノロジーオンラインでは、日科技連が主催する「第100回記念 品質管理シンポジウム」(2015年6月5~6日)が開催されるに当たり、日本の品質管理に携わってきたキーパーソンのインタビュー記事を掲載する。今回は、トヨタ自動車の技監で、日科技連の理事長である佐々木眞一氏のインタビュー(上)をお届け…