2015年1月発行号から月刊誌に新装刊した「日経Automotive」の月刊化第2号が2月11日に発行されます。そこで、その3月号の見所を紹介したいと思います。

 特集では、「グーグルカーの破壊力」を取り上げました。自動運転車を早ければ2017年に実用化したいと考える同社は急ピッチで開発を進めています。

 なぜIT企業である米Google社がそこまで自動運転にこだわるのか。これまでその全貌はこれまであまり明らかになっていませんでした。3月号ではその謎を解明すべく、米国での取材を重ね、彼らの狙いを探りました。Google社は自動運転車を開発しているだけでなく、衛星、住宅、ロボット、公共交通、エネルギー、無人飛行機などの様々な企業を買収しています。これらの企業は一見クルマと関係ないようですが、実は、都市情報を収集するために不可欠であるこということが分かったのです。

 Google社が目指すのは、クルマの走行情報や、衛星で捉えた移動物の速度などあらゆるデータを蓄積し、エネルギー消費が少なく、しかも移動時間が短くなるような都市管理システムを構築して、「都市を効率化」することにあります。自動運転に取り組む自動車メーカーが、運転者主体でクルマの利便性や安全性の向上を目的に同技術の開発を進めるのに対し、異なる視点でクルマを捉えていることが分かります。

 特集では、Google社が目指すエコシステムを詳解するだけでなく、似たようなビジネスモデルを模索する大手部品メーカーの取り組み、他の自動車メーカーの考え方、重要になる詳細な地図データなどの動向なども取材しました。自動車業界の秩序を大きく揺るがすGoogle社の戦略が知りたい方はぜひお読み下さい。