連載趣旨
 「IoT(Internet of Things、モノのインターネット)」や「M2M(Machine to Machine)」といった言葉が世をにぎわせています。既存の機器に通信機能を加えることによって、通信機能を前提とした新しい機器が誕生する可能性を秘めているからです。

 そんなIoT/M2M時代の機器を手軽に実現する手段の1つが、いわゆる「無線LAN付きSDメモリーカード」です。「Arduino」や「Raspberry Pi」などの試作用基板との組み合わせにも適しています。無線LAN付きSDメモリーカードの標準規格や応用例に詳しいフィックスターズの土居意弘氏が、手軽に無線通信機能を追加する方法を分かりやすく解説します。
土居意弘(どい・むねひろ)
フィックスターズ ストレージ事業部 ディレクター
北海道大学大学院工学研究科修士課程修了。日本アイ・ビー・エムで「Cell Broadband Engine」の応用に携わり、国内外の顧客に対するコンサルティングやカスタムボード開発の他、プログラミング技術の解説記事の執筆、セミナーなどを多数実施。2013年にフィックスターズ入社。東芝の「FlashAir」の応用を目指すコミュニティー「FlashAir Developers」を運営している。