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HOME新産業航空・宇宙未来を読み解く技術大全 > 夢の宇宙エレベーター、その現実味やいかに

未来を読み解く技術大全

夢の宇宙エレベーター、その現実味やいかに

CNT長尺化:1年で2倍のペースが続く、ブレークスルーは起きるか

  • 星野 達也=ナインシグマ・ジャパン
  • 2014/09/03 00:00
  • 1/5ページ

 白煙をもうもうと吐き出しながら轟音とともに飛び立つロケット発射のシーンは何度見ても圧巻だ。一部の発射台は観光名所にもなっている。

 高度な科学技術と多くの科学者の智恵が結集した宇宙開発には昔も今も夢がある。特に人間が宇宙に行くことに関しては、選ばれし者が危険を顧みずに未知の世界へ飛び立つ、現代のリアルなアドベンチャーであり、科学技術が好きな方であれば、一度はあこがれた世界ではないだろうか。

 そんな宇宙開発に、今大きな技術革新が起ころうとしている。ロケットを使わずに、エレベーターで宇宙に行ける日が来るかもしれないのである。いわゆる「宇宙エレベーター(軌道エレベーター)」という概念が、いよいよ現実味を帯び始めているのだ。

 宇宙エレベーターは、1979年に、SF作家のアーサー・C・クラークが「楽園の泉」の中で紹介したことで広く知られるようになった。宇宙から地球上に伸ばしたケーブルを伝って、乗り物が上下することで、宇宙との往復が可能になるという技術だ。30代、40代の方は、青春時代に一斉を風靡したアニメ「機動戦士ガンダム」でそのイメージを見た方が多いかもしれない。

宇宙エレベーターのイメージ

 当時はもとより、その後も宇宙エレベーターなどという発想は空想にすぎないと思われていた。というのも、宇宙エレベーターを実現するためには、計算上、10万kmという途方もなく長いケーブルが必要となる。高速で垂直に移動する昇降機の開発や、航空機・人工衛星との衝突対策などの課題はあるものの、ケーブル以外のほとんどの技術は、理論上は既存の科学技術の延長線上で対応可能との見方が強い。ただし、肝心なケーブルが実現できなければ、いつまでたっても夢のままである。

 ところがある材料の発見によって、夢が夢でなくなる可能性が出てきた。

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