台湾TSMCの2014年5月の売上高は607.89億台湾ドル(YOY+17%、MOM-2%)となり、ドイツ銀行の予想(MOM+7~+10%)を下回った。だが同社の勢いに変化はないと判断している。

 TSMCの2014年4~6月の売上高ガイダンスは1800億~1830億台湾ドル(QOQ+21%~23%)。達成に必要な6月の売上高は573億~603億台湾ドル(MOM-6~-1%)と余裕がある。ドイツ銀行では2014年7~9月について、QOQ+6%の増収を予想、さらに+4~+5%の上振れ余地があるとしている。その理由として、(1)20nmプロセスの需要が順調に拡大していること、(2)28nmプロセス(HKMG)の需要が引き続き堅調であること、(3)指紋認証センサー、CMOSイメージセンサー、フラッシュコントローラーICの伸びが顕著であること、などを挙げている。

 2014年の設備投資計画は100億米ドル(YOY+5%)と2013年10~12月期決算時の見通しを変更していない。このうち70%を上期に実施予定であり、20nmプロセスの生産能力拡張を加速させる。2015年の設備投資については未定であるが、2014年に近い水準となる見通し。次の焦点は10nm関連の投資で、時期的には2016~2017年を想定している。