電子機器 コンシューマから社会インフラまで機器の最新情報
 
ノートPCとタブレットPCの競争の行方をどう読むか? 重要なのは、どのブランドが勝ち残るか

ノートPCとタブレットPCの競争の行方をどう読むか? 重要なのは、どのブランドが勝ち残るか

製品間よりもブランド間の競争の行方が重要

中根 康夫=ドイツ証券
2014/05/12 07:00
印刷用ページ

 これまで別々に市場拡大を続けてきたデジタル機器とモバイル機器は、技術進歩によりスマートフォンを中心とした集約化の流れが加速している。スマートフォンがデジタル・カメラやゲーム機器の機能を取り込み、タブレットPCがノートPCを取り込み、スマートフォンとタブレットPCの両者はテレビの機能まで取り込みつつある。

 よく議論になるのが、「タブレットPCとノートPCの競争はどちらが勝つのか? タブレットPCとして取り外し可能のノートPCなど中間製品が頭角を現すのか」というテーマである。筆者はノートPCを置き換えられる機能を備えたタブレットPCが出現するとみているが、それは必ずしもノートPCがなくなることを意味するわけではない、と考えている。

 ノートPC市場については、現在の1.6億台から1億~1.2億台に向け緩やかな市場縮小が続くとみているものの、これはタブレットPCによる置き換えの影響だけではなく、ノートPCそのものの買い替えサイクルが長期化していることが大きく影響しているとみている。筆者の基本的考えは、向こう3年以内にノートPCとタブレットPCの境界線はかなり曖昧になり、一つのカテゴリに収斂するというものである。そして、現在の主要PCブランド(HP社、Lenovo社、Dell社、Acer社、ASUSTeK社、東芝など)と主要タブレットPCブランド(Apple社、Samsung社、Google社、Amazon.com社など)との競争を占う際に、タブレットPCブランドの方が足元の収益力、キャッシュフローや財務体力で勝り、ブランド認知度も高く、Android搭載製品が多いことからOSコストも安い、といったことを念頭に置かねばならない。

 タブレットPCブランドではApple社のようにノートPCを手掛ける企業もあるが、プレゼンスは大きくなく、タブレットPC市場で高いプレゼンスを獲得できればノートPC市場で失うものは少ないため、思い切った戦略が採れる。しかし、一旦タブレット市場で一定の地位を獲得し、ノートPCブランドが撤退に追い込まれた場合、タブレットPCブランドが、新たにキーボード付きの典型的なノートPCを投入することも、あり得なくはない。つまり、最も重要なのは、どのブランドが勝ち組として残るか、という点であり、どの製品が市場に残るかの予想は消費者視点で別途考えるべき、ということである。

ここから先は日経テクノロジーオンライン有料会員の方のみ、お読みいただけます。
・会員登録済みの方は、左下の「ログイン」ボタンをクリックしてログイン完了後にご参照ください。
・会員登録がお済みでない方は、右下の「有料会員に申し込む」ボタンをクリックして、申し込み手続を完了させてからご参照ください。

【9月18日(金)開催】
高精細映像時代に向けた圧縮符号化技術の使いこなし方
~H.265/HEVCの基礎から拡張・応用技術とその活用における心得~


本セミナーでは高品質、高信頼、高効率に製品化するために標準化された高圧縮符号化技術、H.265/HEVCについて、その基盤となった符号化技術の進展から映像・製品特性に適切に圧縮符号化技術を使いこなす上で知っておきたい基本とH.265/HEVCの標準化、実装、製品化に向けた基礎及び拡張技術の理解と活用の勘所等について詳解します。詳細は、こちら
会場:中央大学駿河台記念館 (東京・御茶ノ水)

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング