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R&Dマネジメント 失敗事例と成功事例

目標管理と挑戦的研究テーマは共存できるか?

研究テーマ選定は複数テーマのバランスを見て行う(第5回)

  • 新井本昌宏=デロイト トーマツ コンサルティング マネジャー
  • 2014/04/22 00:00
  • 1/10ページ

 今回は研究テーマの選定についてお話しします。最初に結論を申し上げますと、研究テーマ選定のポイントは、複数の研究テーマを俯瞰し、リスクとリターンのバランスを取ることです。いわゆるポートフォリオの考え方で、ローリスクなテーマで確実に一定の成果を獲得しつつ、ハイリスク・ハイリターンな研究テーマにチャレンジし、ある程度の失敗を覚悟の上、一部のテーマで成功を獲得するという考え方です。

 この考え方自体は、どの教科書にも書いてある基本的なことであり、理解されている方も数多くいらっしゃいます。それにもかかわらず、思うような研究テーマのポートフォリオが作れていない企業が多いのが現状です。

 その理由の1つとして、プロジェクト別、個人別にまで細分化された目標管理制度との兼ね合いがあります。企業全体としてある程度の失敗を覚悟の上、一部のテーマで大きな成果を獲得するというポートフォリオの考え方における施策と、各プロジェクト、各個人の成功の積み上げが企業全体の成果を最大化する、という目標管理制度の考え方における施策は、工夫をしないと相反してしまうこともあるためです。

 もちろん目標管理における目標を、結果指標だけでなくプロセス指標で見るなどの工夫をしていけば、両方の考え方のメリットを獲得することも可能です。しかし、開発、調達、生産、販売といった部門が結果指標中心の目標管理を行っている中、研究所だけがプロセス指標中心の目標管理を行おうとすると、他部門から「そのような甘いことを言っているから研究所は成果が出せない」というようなクレームが出るなどして、なかなか一筋縄ではいきません。

 このように、教科書通りのポートフォリオ・マネジメントが難しい研究テーマの選定について、各社がどのような苦労をしながら行っているか、事例を見ていきましょう。

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