米Google社が2014年3月18日(現地時間)、同社のモバイル端末向けOS「Android」をウエアラブル端末向けに最適化したプラットフォーム「Android Wear」を発表。同じ日に米Motorola社がAndroid Wearを搭載したスマートウオッチ「Moto 360」を披露した。

 Android Wearを搭載したウエアラブル端末でできることとしてGoogle社が説明しているのは、大別すると「必要な時に必要な情報を提供する」「会話による質問に回答する」「健康と運動の状況を管理する」「スマートフォン(スマホ)やテレビの操作」の4つ。また、Android Wearプロジェクトを推進していくハードウエアのパートナーとして、台湾ASUSTeK社(華碩)、台湾 HTC社(宏達電)、韓国 LG Electronics社、Motorola社、韓国Samsung electronics社を挙げている。

 スマホのOS別世界シェアでGoogle社のAndroidは2013年、78.6%と、米Apple社の「iPhone」が搭載する「iOS」の15.2%や、米Microsoft社の「Windows Phone」の3.3%に圧倒的な差をつけ、独走している〔米International Data社(IDC)調べ〕。そのGoogle社がウエアラブル端末専用のプラットフォームを打ち出したことで、今後、さまざまな製品が雪崩を打って登場してくることが予想される。

 こうした中、気になるのはやはりApple社の動向だろう。Apple社がやはり腕時計型で「iWatch」という名称の端末を開発しているという話は昨年来、さまざまなところから漏れ聞こえてくる。試しに当社のWebサイト閲覧には会員登録が必要2週間無料で読める試用会員も用意)の検索機能を使って調べてみると、2012年末の時点で既に、Apple社が2013年の目玉商品としてスマートウオッチを投入するという話が、Apple社の供給業者が集積する台湾で出ていたことが分かる。