儲かる仕組みをつくるための基本要素とは

 では、「儲かる仕組み」とはそもそも何なのでしょうか?

 儲かる仕組みの必要条件としてまず考えなければいけないのが、企業の「提供価値」(=シーズ)と「市場のニーズ」のマッチングです。
このマッチングがうまくいけばビジネスは回りますが、これがずれると既存の事業は回らなくなり、やがて停滞し赤字を生むようになります。

 企業を取り巻く環境変化は常に起こっています。

 例えば、タブレットが現れてパソコンの市場が縮小したこともそうですし、デフレ環境下で快進撃を続けていた日本マクドナルドが停滞し、最近CEOの交代までに至ったのも環境の変化にこれまでのビジネスの仕組みでは対応できなくなったからでしょう。

 前者はタブレットというイノベーティヴな製品が現れることで、それまでパソコンを使っていたコンテンツを消費する層の多くがタブレットに乗り換えたことにより起こった環境の変化ですし、後者は様々な経済的、社会的要因により低価格商品を求めるお客の嗜好がプチ贅沢を求めるようになったという変化により起こったのです。