米国における住宅用太陽光発電システムの設置コストの内訳
米国における住宅用太陽光発電システムの設置コストの内訳
[画像のクリックで拡大表示]

 米国では日本と同様に、太陽光発電システムの累積導入量が、2013年中に10GWを超えた。2013年末時点の累積導入量は12GWに達している。米GTM Research社による2013年12月時点の分析では、2013年の米国の年間導入量が、対前年比27%増の4.3GWになったという。

 日本と大きく異なるのは、住宅向けが対前年比50%増と、大きく成長したことである。住宅向けの成長をけん引したのは、「第三者所有(TPO:third party ownership)」モデルの拡大によるものだ。カリフォルニア州やアリゾナ州、コロラド州などでは、TPOモデルが住宅向け販売総数の70%以上を占めるまでになった。一方で、TPOモデルが急増したことで、米国の太陽光発電システムのコスト構造が変化し始めている。今回はTPOモデルとコスト構造の変化について解説する。