パワートレイン(駆動系)の多様化――。

 2013年11月23日から12月1日まで開催された「第43回東京モーターショー2013(TMS2013)」の特徴を一言で表すとこうなる。

 駆動系という言葉は「エネルギー」と置き換えることができる。具体的には、最近国内市場で普及が加速しているハイブリッド車(HV)に加え、プラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)、クリーンディーゼル車、燃料電池車(FCV)などといった、多様な駆動系を有する市販車やコンセプトカーが勢ぞろいした。

 一方、多様化した駆動系が普及するうえでの課題も見えてくる。特に、FCVのエネルギー供給インフラとなる水素ステーションのコスト高とその原因である法規制の壁は低くない。