開発チームは、なぜ最強ブランド「瞬足」を生み出せたのか?—苦境からの大逆転! 子どもの2人に1人が履く奇跡のシューズ誕生物語、アキレス株式会社「瞬足」開発チーム 著、1,365円(税込)、四六判、208ページ、U-CAN 、2013年7月12日
開発チームは、なぜ最強ブランド「瞬足」を生み出せたのか?—苦境からの大逆転! 子どもの2人に1人が履く奇跡のシューズ誕生物語、アキレス株式会社「瞬足」開発チーム 著、1,365円(税込)、四六判、208ページ、U-CAN 、2013年7月12日
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 2人に1人が履いているといわれるアキレスの大ヒット子ども靴「瞬足」。どちらかというと保守的だった同社が、どうやって斬新なアイデアを生み出し、ロングセラーにつなげたのかという誕生秘話を、開発者らが自ら語った1冊である。

 子ども靴市場でヒット商品を生み出すべく、開発チームは、それまでのプロダクトアウトからマーケットインへと発想の転換を図る。そこで役立ったのが、街で子どもの靴を撮り続けるという、かねて続けてきた地道な市場観察で養った視点だったという。

 その市場観察の経験を基に、「子どもが喜ぶ靴とは何か」を徹底的に議論。そうして生まれたのが、左右非対称の靴底という前代未聞の発想だった。その後のブランド戦略も奏功し、発売から10年が経った今でも売れ続けている。

 彼らの成功譚たんは、顧客を真しんし摯に見つめ続けることが、製品開発にとっていかに重要かをあらためて気付かせてくれる。

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