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HOMEものづくりソーシャル・リーマンズが行く! > “ゆるーい”つながりがもたらす、イノベーションの新しいかたち

ソーシャル・リーマンズが行く!

“ゆるーい”つながりがもたらす、イノベーションの新しいかたち

みちのくで活躍する企業人に聞いてみた(その4)

  • 山本 啓一朗=かなりあ社中
  • 2013/10/10 00:00
  • 1/7ページ

 こんにちは。かなりあ社中の山本です。

 前回から東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県山元町で農業生産法人を立ち上げ、イチゴ農園を開いた岩佐大輝氏を紹介しています。「MIGAKI-ICHIGO」というブランドを立ち上げ、IT(情報技術)を徹底的に活用した栽培を手掛けています。(前回のコラム「1粒1000円のイチゴに込められた、『被災地発、グローバル行き』」)

岩佐 大輝(いわさ・ひろき)
GRA 代表取締役 CEO。1977年宮城県亘理郡山元町生まれ。大学在学中にIT関連サービスで起業。2002年にズノウを設立。東日本大震災の直後に山元町で復興支援活動を始め、2011年7月に農業生産法人のGRAを設立した。
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 ITベンチャーの経営者でイチゴ栽培については素人だった岩佐氏。その彼が設立した農業生産法人GRAはイチゴ栽培のビジネスで成果を上げることを目指すと同時に、その取り組みが震災による深い爪痕が残る山元町のロールモデルになるという願いが込められています。

 大きな目標の一つは、「被災地発、グローバル行き」。アジアを中心に、日本の農産物のおいしさや品質を伝える取り組みで未来を見据えています。

社会貢献だけが目的になってしまい、持続性を失っていないか

 正直なところ、私は岩佐氏に惚れています。その理由は、単に「被災地に貢献する社会起業家だから」ということではありません。ベンチャー企業を立ち上げる人はたくさんいます。自分が社会起業家だと名乗る人もたくさんいます。でも、その多くは、社会に大きなインパクトを与えないまま。それは、社会貢献だけが目的になってしまい、継続性がないことがほとんどだからです。

 岩佐氏は、ビジネスの視点で社会変革に取り組む数少ない経営者の一人。ITベンチャーを経営した経験で自分たちの限界もわきまえ、外部の団体や人々を巻き込みながらビジネスの規模拡大を追い求めています。

 「起業は誰でもできると思うし、自分の得意技で生きていくことだけを考えたら何とかなるもの。ただ、それだけで満足してしまう人が多いのが残念なんです。『社会にインパクトを与える』ということを真剣に目指している起業家は少ない」

 岩佐氏は、こう指摘していました。GRAでは「山元町にどのようなインパクトをもたらすか」を、常に念頭に置いて取り組んでいると話しています。

 「GRAだけの取り組みで山元町にもたらす経済的インパクトは、10億円程度ではないかと思います。その金額の多寡は別として、話題性や雇用創出、若者の流入などを含めた全体の貢献度が大切だと感じるんです。やはり、起業するのであれば、事業のスケーラビリティを考える必要がありますから」

 今回は、こう話す岩佐氏と私、山本の対談の様子を紹介します。本当に岩佐氏の強い思いが伝わってくる内容でした。何より、「どんな機会でも、何でも吸収してやろう」という岩佐氏の姿勢。まず、本来はインタビューの聞き手であるはずの私に、岩佐氏から逆に質問が浴びせられ、たじたじとなったのでした…。

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