ドイツ証券は、2013年の大型パネル需要の予想を下方修正した。面積成長率を当初の対前年比(YOY)+3.7%から+3.2%へと引き下げた。今回は、ノート・パソコンとタブレットを引き下げて、モニターとテレビについては修正していない。

 最終製品については、セルイン・ベ-スでノート・パソコンは1億7400万から1億6300万(YOY-19%、パネル・ベースでは1億8500万から1億7600万)。モニターは1億5000万(オールインPCの1600万を含む、パネル・ベースでは-11%の1億6100万)、テレビは2億1200万(パネル・ベースでは+3%の2億2900万)、タブレット・パソコンは2億2500万から2億2000万(YOY+52%、パネル・ベースで2億3800万)である。

 一方、2014年については、ノート・パソコンの予想を引き下げた以外は現状維持、テレビは2013年の年初想定を大きく下回る欧州、一部の新興国での需要回復、および平均サイズの上昇を想定しており、テレビで+8.8%の面積成長、全体でも6.6%の面積成長を予想する。

生産・稼働予想、高稼働維持も後工程の調整でお茶濁す状態

 7月の当社推定稼働率(G5以上、面積ベース、分母はその月に投入可能な最大生産能力)は86%(韓国89%、台湾87%、日本74%、中国91%)と6月の85%から若干上昇している。2013年のドイツ証券の生産予想は9月以降の生産調整の可能性を織り込みYOY+9.0%から+7.6%へ引き下げるが、依然として需要予想はYOY+3.2%に対して高く、3~4Qにさらなる下方修正リスクがある。需給を均衡状態に戻すには、3Qと4Qは当社予想から数%ポイント低い稼働率に調整する必要があると見ている。