現在のApple社のテレビに関する情報から予測すると、早ければ2013年第3四半期にも発売されると筆者は見ている。図1から見ても、60型がメインとなりそうだが、同時に55型を発売する可能性もある。恐らく攻勢をかけるのは、50型以上の大型のハイエンド市場になるだろう。

 一方、コントロール面では、リモートコントローラ「Apple Remote」と音声でコントロールできる「Siri」技術をアピールしている。このほか、スマートフォンやタブレット端末のテレビ・コントロール・アプリを使って、テレビのコントロールができるようにもするという。

 パネル技術面では、2013年はまずTFT液晶パネル(LEDバックライト)が搭載される見通しである。有機EL(OLED)はコントラスト、省エネ、超薄型などの点でメリットが多いものの、品質問題(色があせることへの懸念)に加え、パネル供給源が現時点ではSamsung Display社やLG Display社といった韓国メーカーに限られることから、有機EL搭載テレビの発売はまだ先になりそうだ(図2)。

図2 従来のApple TV製品と、“次世代Apple TV”の仕様の見通し
出典:工研院IEK (2013年8月)
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