台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing社(TSMC)は、2013年7月18日、台北で説明会を開催、2013年第2四半期(2Q)業績を発表した。以下、決算と決算説明会の概要を記す。

 2013年2Qの連結業績は、売上高が対前年比(YOY)+22%、対前四半期比(QOQ)+17%の1558億8600万NTドルと事前予想の1540億~1560億NTドルを上回った。背景は、28nmプロセス製品の実需が増えたこと、顧客が下期の新機種(スマートフォン、タブレットなど)の投入に向けて早めに在庫を積み増し始めたことである。売上高総利益は、稼働率の上昇、コスト削減効果、そして為替の影響によって764億2200万NTドル(YOY+23%、QOQ+26%)。営業利益は576億2980万NTドル(YOY+23%、QOQ+30%)、当期利益517億6100万NTドル(同+24%、+31%)といずれも大幅増益だった。

 出荷数量(200mmウエハー換算)はQOQ+13%増加の403万4000枚(1Qは357万枚)。生産能力(200mmウエハー換算)は28nmプロセスの能力拡張によって399万9000枚/Q(QOQ+12%)と同社の想定通り。ASP(米ドル・ベース)はQOQ+1.0%。稼働率はQOQ+9%ポイント上昇の99%だった。