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生体センサ、ワイヤレス化の原点とは?

2013/06/28 05:00
小谷 卓也=日経エレクトロニクス 兼 デジタルヘルスOnline

 今では珍しくなくなった、ワイヤレス型の医療機器。では、医療機器のワイヤレス化はいつ始まったのでしょうか。その起源をたどっていくと、日本光電工業が1976年に発売したワイヤレス生体情報モニター「ICU-6000」に行き着きます注)

注)日本光電工業の資料による

ワイヤレス
「世界初」のワイヤレス式生体情報モニターを伝える日本光電工業の社史

 興味深いのは、この生体情報モニターがワイヤレス化を図った理由です。実は、患者へのリーク電力を最小限にするという電気安全性の確保が、ワイヤレス化を発想した原点だったというのです。

 1970年代前半、トランスを利用して電源部と患者の接続部を絶縁する、いわゆるフローティング方式を採用した心電計を、米国の医療機器メーカーが開発しました。当時、日本光電工業で生体情報モニターの開発リーダーだった久保田博南氏は、次のように振り返ります。「フローティングの上を行く電気安全性を実現するには、ワイヤレス化によって電源部と患者の接続部を完全に切り離すしかないと考えた」――。この結果、開発したのが前述のICU-6000というわけです。

 ICU-6000では、心電図、呼吸波形、体温、血圧2チャネルの計五つの生体情報データを、100Hz~数KHzの周波数帯に分けて変調し、FM変調波でデータを送信する方式を採用したそうです。当初想定していた電気安全性の確保だけではなく、送信機が1台でも複数カ所で情報を受信できるなど、ワイヤレス化によるメリットが評価されたことで、ヒット商品になったといいます。

 翻って、最近では医療・ヘルスケアへのワイヤレス技術の導入が活発になっているのはご存じの通りです。さらには、生体センサ(センシング)そのものをワイヤレス(非接触)にしようとする取り組みも出てきています(日経エレクトロニクス2013年7月8日号の解説記事「意識せずに生体センシング」で紹介予定)。そこで、日経エレクトロニクスとデジタルヘルスOnlineは2013年7月17日、「センサが切り拓くヘルスケアの未来」をテーマにセミナー「次世代医療機器サミット2013」を開催します。ご関心がありましたら、ぜひ参加していただければ幸いです。

 また、日経BP社は2013年10月23~25日の3日間、次世代医療・ヘルスケア機器開発者のためのビジネスマッチング・イベントヘルスケアデバイス展2013をパシフィコ横浜で開催します。詳細は随時、更新していきますのでご期待ください。

■変更履歴
1段落目の文章は、日本光電工業の資料に基づくものであるため、注釈を追加しました。本文は修正済みです。
【6/12(日)開催】日経デジタルヘルス・セミナー

『遠隔診療は医療を変えるのか?』
厚労省の“通達”から1年で見えてきたこと


2015年8月、医師と患者を情報通信機器でつないで行う「遠隔診療」の適用範囲について、より広い解釈を認める旨の通達を厚生労働省が出してから1年弱。遠隔診療を実践している医療従事者や遠隔診療サービス事業者を招き、臨床現場から見た“遠隔診療の今とこれから”を探ります。詳細はこちら

日時:2016年6月12日(日) 13:00~17:00(開場12:30予定)
場所:富士ソフト アキバプラザ(東京・秋葉原)
主催:日経デジタルヘルス

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