設計・生産 ものづくり現場の競争力アップに貢献する
 

iPhone 500万台返品騒動の影響

大石 基之=日経ものづくり
2013/05/30 08:30
印刷用ページ

 『日経ものづくり』の2013年6月号に、「iPhone 500万台返品騒動」と題した記事(著者:EMSOne編集長の山田泰司氏)を掲載しました。この中で着目したのは、2013年4月下旬に飛び込んできた中国発のニュースです。米Apple社のスマートフォン「iPhone」を受託生産するEMS(電子機器受託生産サービス)世界最大手の台湾Hon Hai Precision Industry社(通称Foxconn)が、不良を理由にApple社から500万台のiPhoneを返品されたという内容です。

 このニュースを最初に報じたのは、中国の経済紙でしたが、その後、台湾の主要メディアが続々と後追い記事を出しました。日本でも日本経済新聞が2013年4月23日付けの紙面で台湾の主要メディアの報道として、「Apple社が500万台のiPhoneをFoxconnに返品した」との内容を短い記事で伝えています。

 しかしながら、日経ものづくりの2013年6月号で山田氏にご執筆いただいた記事は、今回の騒動、とりわけ中国での混乱が、日本で報じられている内容よりもいかに大きいものか、ハッキリと分かる内容になっています。一端を紹介します。山田氏の今回の記事によれば、例えば、iPhoneの生産を担うFoxconnの事業グループ(iDPBG)のトップが、2013年3月下旬に、製品をめぐって顧客ともめ、その後のいざこざでFoxconnに出社しなくなったとのことです。さらに衝撃的なのは、今回の返品騒動によってFoxconnが被る損失の予測です。山田氏によれば、前述のiDPBGが2012年にiPhoneの生産で稼いだ利益の2/3が吹き飛ぶとの試算を紹介しています。

 この話は氷山の一角にすぎません。山田氏は今回の記事で、他にも重要なポイントをいくつも指摘しています。例えば、「iPhoneの不良問題は、今回突然浮上したわけではなく、累計の返品台数は800万台に上る」点や、「Foxconnが今回の問題を1つの契機として、EMS中心の事業形態を改め、ODM(相手先ブランドによる設計・生産)企業への転身を図っている」といった見方を紹介しています。こうしたお話にご興味を持っていただけた方、是非とも日経ものづくりの2013年6月号(同年6月1日発行予定)をご一読いただけますと幸いです。全3ページにわたって、詳細な分析が展開されております(関連URL)。ご期待ください。

【技術者塾】(9/11開催)
Quick DRを始めよう

~日産自動車で生まれた不具合未然防止手法~


日産自動車においてQuick DRを開発し、導入推進した講師が、Quick DRの考え方やプロセス、実施手順などを解説します。具体的な課題によるQuick DRの主要手順を体験する演習も実施します。 詳細は、こちら
日時: 2015年09月11日(金)10:00~17:00
会場:Learning Square新橋(東京・新橋)
主催:日経ものづくり
コメントする
コメントに関する諸注意(必ずお読みください)
※コメントの掲載は編集部がマニュアルで行っておりますので、即時には反映されません。

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング