評価項目とモジュール・部品の関連整理

 評価項目(案)と製品構造(案)の記入が終わったら、図3のように各評価項目に影響のあるモジュール・部品に「○」を付け、評価項目とモジュール・部品の関連を整理していく。

図3●評価項目とモジュール・部品の関連整理
図3●評価項目とモジュール・部品の関連整理
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複雑度のチェック

 続いて複雑度をチェックしていく。ここでは各評価項目(製品・設計仕様)を実現しているモジュールや部品の数で複雑度が決まる。そして、図4を見れば、この複雑度が高い評価項目(製品・設計仕様)は、多数のモジュール・部品のすり合わせによって実現されるインテグラル型のアーキテクチャーとなっていることが分るだろう。逆に複雑度が低い評価項目の場合は、少数のモジュール・部品によって実現されたモジュラー形のアーキテクチャーとなることが示されている。そして、この複雑度が高い値となった評価項目と、この評価項目に影響のあるモジュールや部品が改善対象となるのである。

図4●複雑度のチェック
図4●複雑度のチェック
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複雑度の低減

 複雑度が高い値を示した項目は、これを低減しなければならない(図5)。それには2つの方法がある。まず1つ目は、評価項目はそのままにしてモジュール・部品の点数を低減する方法。もう1つは評価項目を詳細化することで、各評価項目に影響するモジュールや部品の点数を低減する方法である。このようにモジュール・部品と評価項目をシンプルにするということは、目標とする製品・設計仕様を実現するための設計が行いやすい製品構造や、評価体系・項目にすることを意味しているのである。

図5●複雑度の低減
図5●複雑度の低減
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