デバイス 半導体や電子部品を使い倒す
 
Apple関連やノートパソコンが振るわず---2013年3月の台湾電子産業

Apple関連やノートパソコンが振るわず---2013年3月の台湾電子産業

中根 康夫=ドイツ証券
2013/05/07 00:00
印刷用ページ

 台湾電子産業の各製品分野における代表的企業の2013年3月の売上高は、対前年比(YOY)で11%減、対前月比(MOM)で22%増。MOMでは2桁の増収となった。ただし、旧正月休暇が2月にあったため、MOMの比較の対象となったベースは低い。

 台湾電子産業の各製品分野における代表的企業の同年1~3月〔第1四半期(1Q)〕の累計売上高は、YOYで9%減とマイナス成長だった。2012年12月に過去最高の売上高を更新していた台湾Hon Hai Precision Industry社〔鴻海精密工業、通称:Foxconn〕の2013年3月の売上高は、2603億8300万新台湾(NT)ドル(YOYで27%減、MOMで11%増)、同年1~3月の累計売上高はYOYで19%減。YOYで9%減だった全体を大きく下回り、全体の水準を押し下げた。米Apple社向けの売り上げの急減は既知の事実であるが、それに加えて1Qは従来閑散期であることを加味しても、「PlayStation3」「Xbox」などの据え置き型ゲーム機器の生産があまりにも低い水準に留まっており、生産停止に近い状況となっていることも幾ばくか影響していると考えられる。

 全体では、Hon Haiを含む部品は2013年1~3月累計でYOYで18%減、ノートパソコン(NB)は同10%減、Desktopは同9%減、プリント配線基板(PCB)は同6%減と振るわない。一方、2桁増収となっている分野もある。それらは、ファウンドリ前工程(同22%増)、太陽電池(同14%増)、LED(同13%増)、マザーボード(MB、同14%増)などである。その他、受動部品(同2%増)がYOYでプラスである。ファウンドリ前工程は台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing社(TSMC)の先端プロセス(28nm)の需要が好調なことから、また太陽電池やLEDは2012年の同累計売上高が低く比較対象のベースが低くなっていることから、このような結果になったと見られる。

 最終製品を見ると好調なのは一部ブランド(韓国Samsung Electronics社、韓国LG Electronics社、ソニーや中国企業のブランド、White Box)のスマートフォン、タブレットくらいであり、パソコン(PC)関連、フィーチャーフォン、ゲーム機器、デジタル・スチール・カメラ(DSC、コンパクト+デジタル一眼レフカメラ)などはむしろ想定より悪い。フラット・パネル・テレビ、白物家電、複写機やプリンタ、車載関連も想定線の域を出ておらず、エレクトロニクス産業全体では厳しい事業環境が続いていると言えよう。

【9月18日(金)開催】
高精細映像時代に向けた圧縮符号化技術の使いこなし方
~H.265/HEVCの基礎から拡張・応用技術とその活用における心得~


本セミナーでは高品質、高信頼、高効率に製品化するために標準化された高圧縮符号化技術、H.265/HEVCについて、その基盤となった符号化技術の進展から映像・製品特性に適切に圧縮符号化技術を使いこなす上で知っておきたい基本とH.265/HEVCの標準化、実装、製品化に向けた基礎及び拡張技術の理解と活用の勘所等について詳解します。詳細は、こちら
会場:中央大学駿河台記念館 (東京・御茶ノ水)
コメントする
コメントに関する諸注意(必ずお読みください)
※コメントの掲載は編集部がマニュアルで行っておりますので、即時には反映されません。

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング